【モスクワ=黒川信雄】ロシアのメドベージェフ首相は23日、訪問先の露極東ユジノサハリンスクで、クリール諸島(北方領土と千島列島)南部を経済特区に指定する文書に署名したと発表した。
インタファクス通信が伝えた。クリール諸島南部は北方領土を指す。日本側の強い反発は必至だ。

ロシアによる特区指定の動きは、ロシアの北方領土への管轄権を認めることになりかねず、日露が現在交渉を進める、双方の立場を害さない「特別な制度」の下での北方領土での共同経済活動と矛盾しかねない。 

露政府高官は7月、特区指定を決定したと表明し、同月中旬には1カ月以内をめどに文書が閣議にかけられるとの見通しを示していた。

配信2017.8.23 15:57更新
産経ニュース
http://www.sankei.com/world/news/170823/wor1708230029-n1.html