桜島 激化する活動 ストロンボリ式噴火相次ぐ 鹿児島大研究者がとらえた!
2017年08月24日 13時46分
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23日午前1時半ごろに井村隆介准教授が撮影した桜島昭和火口のストロンボリ式噴火(Ryusuke IMURA@tigers_1964)

 鹿児島県の桜島では、きのうからきょう未明にかけてゴーゴーという鳴動とともに、昭和火口内で相次いで噴火が発生している。鹿児島大学の井村隆介准教授が噴火のようすをとらえた。

 気象庁によると、桜島では8月に入ってから、1日あたりで発生した火山性地震の回数が100回にのぼる日が相次いでおり、活動が活発化している。

 今週は22日以降、昭和火口でたびたび噴火が発生しており、夜間には対岸からも火口上空が赤く照らし出される火映現象が見られた。

 気象庁は21日以降、桜島に関する火山情報を発表していないが、現地で観測を続ける井村准教授によると、23日夕方からけさ未明にかけても、噴火に伴う空気振動(空振)が連続して発生。

 さらに、南岳の東斜面にある昭和火口からは、飛行機が遠くを飛んでいるような「ゴーッ」という鳴動が鳴り響き、日が暮れてからは赤熱した火山弾が噴出するストロンボリ式噴火を複数回にわたって観測したという。

 気象庁は「鹿児島湾奥に位置する姶良カルデラの地下では、マグマの上昇が続いており、今後も噴火活動が継続する可能性がある」として、噴火警戒レベル「3」を発令して入山を規制している。

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南岳の8合目あたりにある昭和火口。昨夜7時20分ごろの噴火のようす(Ryusuke IMURA@tigers_1964)

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井村先生によると22日には対岸からはっきりと火映が見えたという(Ryusuke IMURA@tigers_1964)