2017年8月25日 02時04分
 他人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った細胞を移植した際に起きる恐れがある拒絶反応の一つを、遺伝子操作を利用して回避することに試験管内の実験で成功したと、京都大の河本宏教授(免疫学)らのチームが24日付の米科学誌電子版に発表した。

 他人の細胞から作ったiPS細胞を備蓄し、研究機関に広く迅速に提供する京大iPS細胞研究所のストック事業に役立つ可能性があるという。

 チームによると、他人のiPS細胞移植では、「T細胞」という免疫細胞に攻撃されることで拒絶反応が起きることが知られている。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017082401001537.html