町役場2階の生涯学習課で、職員が採集したマミズクラゲを展示している。
マミズクラゲは淡水に生息する直径1〜2センチのクラゲ。生態はよくわかっていない面が多く、一度発生しても翌年以降は見られない例がほとんどという。中野沼では1984年に発生の記録があり、98年から2000年まで連続して確認された。このため、マミズクラゲが定着する貴重な環境とされている。
県は02年、絶滅する恐れのある野生生物の一覧「レッドリスト」で、マミズクラゲを絶滅危惧2類に指定し、12年の改訂版でも継続した。2類の生物は、現状のままでは近い将来、野生での存続が困難な「1類」への移行が確実とされる。
町は11年まで中野沼でマミズクラゲの生息を確認していたが、担当者が高齢のため調査を中断した。緑の県民税と寄付に基づく「ぐんま緑の県民基金」による補助事業で、昨年から中野沼の調査を再開。昨年は見つからなかったものの、今年は、今月17日に約10個体を確認した。
町生涯学習課は朝、職員が採集したマミズクラゲを水槽で展示している。弱った個体は沼にかえしており、見られる数は日によって異なる。今月末までをめどに展示を続ける。同課は「貴重な機会なので、多くの人に見てほしい」としている。問い合わせは同課
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