【8月30日 時事通信社】ペルーの各メディアは29日、検察当局が国会最大会派のフジモリ派「フエルサ・ポプラル」を率いるケイコ・フジモリ氏の不正資金疑惑で予備捜査を開始したと報じた。
RPPラジオなどによると、ケイコ氏は2011年の大統領選に出馬した際、ブラジル大手ゼネコンのオデブレヒトから不正な資金を受け取った疑いが持たれている。既にブラジルの政治家への贈賄で有罪判決を受けている同社の元最高経営責任者の携帯電話に「ケイコの分を500(通貨不明)に増やせ」と指示するメモなどが残っていたという。
ケイコ氏はツイッターで「党も私もオデブレヒトから金は受け取っていない」と疑惑を否定しながらも、捜査には協力する考えを示した。
ケイコ氏は収監中のフジモリ元大統領の長女。11年、16年の大統領選に出馬したが、いずれも決選投票で敗れている。
オデブレヒトをめぐっては、中南米各国で公共事業などを受注するため主要な政治家に賄賂を贈っていた疑惑が明るみに出て、各国政界を揺るがすスキャンダルとなっている。(c)時事通信社
2017/08/30 14:21(ブラジル)