>>752
いやいや。
赤インク分子2個(R1とR2)と青インク分子2個(B1とB2)を
真ん中で仕切った箱の中に入れるときの可能な状態数をちゃんと数えてみなよ

箱の左右に赤と青に分かれるのは[左/右]=[(R1,R2)/(B1,B2)]の1通りしかない
左右に赤青がバラけて入ってる状態は
[左/右]=[(R1,B1)/(R2,B2)], [(R1,B2)/(R2,B1)], [(R2,B1)/(R1,B2)], [(R2,B2)/(R2,B1)]
この4通りあるからエントロピーはその分高くなる

でもこの程度の状態数の差しかなければランダムに分子運動してるあいだに
いま挙げた4通りの状態のどれかから[(R1,R2)/(B1,B2)]に移ることは十分あり得る
そしてR1とR2、B1とB2を区別しない、つまり遠くから眺めたとき(赤,青)=(紫)に見える
というマクロな視点でいえばこの過程でエントロピーが減少したことになる

実際のマクロな系でそうならないのはインクの分子数を増やしたとき
赤青に分離している[(R1,R2,...,Rn)/(B1,B2,...Bn)]の状態数はあいかわらず1だけど
紫にみえるほうの状態数は爆発的に多くなるから確率的にそっちしか出現しなくなる
これが統計力学的にみたエントロピー増大則