イラン訪問中の高村正彦自民党副総裁は6日(日本時間7日)、憲法9条に自衛隊の存在を明記する自民党改憲原案について言及。「9条の場合は特に、条文にして出さないと問題点が浮き彫りにならない」と述べ、今月召集の臨時国会に具体的な条文案をたたき台として示す考えを示した。同行記者団に語った。

高村氏は9条改正案の実質的なとりまとめ役とみられている。改憲に向けたスケジュールについては、10月の衆院3補選の結果が「決定的な影響を及ぼすことはない」と強調。「今の勢力図の方が憲法改正の発議がしやすい」と述べ、衆参両院で「改憲勢力」が3分の2を超える現状のまま発議し、衆院解散はその後が望ましいとの考えも示した。(テヘラン=蔵前勝久)

配信2017年9月7日11時07分
朝日新聞デジタル
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