インクのランニングコストを低く抑えた、新型のインクジェットプリンターが、各社から登場している(写真1)。先駆けはセイコーエプソン。
2016年1月に「エコタンク搭載モデル」「Colorio V-edition」と呼ぶ新たな製品シリーズを打ち出し、以降も精力的にラインアップを強化している。
競合メーカーでは2016年8月にブラザー工業が、低インクコストをうたう「DCP-J983N」を発売。キヤノンも2017年9月に、低インクコストの「PIXUS XK」シリーズを投入する。

インクコストを低く抑えるということはメーカーにとって、従来型なら追加で購入されるインクカートリッジで得られた利益が減るということにほかならない。
そこで、減るとみられる利益をあらかじめ回収するために、新型プリンターは本体価格が高めに設定されている。

 ユーザーにとっては初期投資こそ従来より大きくなるが、維持コストが抑えられる。このため、印刷枚数が多いユーザーほどトータルでのコストは有利になるはずだ。

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