最高裁平成24年7月9日判決。俗に「URL判決」 と言う。

(判旨)
以上にみたところからすれば,他人がウェブページに掲載した児童ポルノのURLを明らかにする情報を
他のウェブページに掲載する行為は,当該ウェブページの閲覧者がその情報を用いれば特段複雑困難な
操作を経ることなく当該児童ポルノを閲覧することができ,かつ,その行為又はそれに付随する行為が
全体としてその閲覧者に対して当該児童ポルノの閲覧を積極的に誘引するものである場合には,
当該児童ポルノが特定のウェブページに掲載されていることさえ知らなかった不特定多数の者に対しても,
その存在を知らしめるとともに,その閲覧を容易にするものであって,新たな法益侵害の危険性という点
においても,行為態様の類似性という点においても,自らウェブページに児童ポルノを掲載したのと同視する
ことができるのであるから,児童ポルノ公然陳列に該当するというべきである。