8日深夜に秋田県大仙市で震度5強を観測した地震の震源近くでは、大正3(1914)年に直下型の強首(こわくび)地震(秋田仙北地震)が起き、県内で死者94人、負傷者324人、住宅全壊640棟の大きな被害が出ている。

強首地震は大正3年3月15日午前5時ごろ、当時の強首村(現・大仙市)を中心に震度7を記録した。地震の規模はマグニチュード(M)7.1と推定されている。

 死者のほとんどは家屋の倒壊による圧死だったとされる。雄物川川岸の強首村強首地区では全ての家屋が壊れ、全壊率は50%を超えた。

 当時を知る人はいないが、被害は語り継がれ、大仙市は強首地震と同じメカニズムの大規模直下型地震の発生を想定して防災対策を行ってきた。

http://www.sankei.com/smp/affairs/news/170908/afr1709080045-s1.html