日本の飲食店の接客マニュアルなどが、中国の文書共有サイトで多数、閲覧可能な状態になっている。

 過去には自動車メーカーなどの内部文書が公開されていたことが問題になったが、技術だけでなく「日本のおもてなし」も流出対象になっている形だ。専門家は「日本の接客は評価が高く、中国でもそれを参考にしているのではないか」と見ている。

 接客マニュアルが公開されているサイトは「百度(バイドゥ)文庫」。文書は無料で閲覧できるが、閲覧者がダウンロードすると、投稿者に換金できるポイントが支払われる仕組みだ。

 文書には日本語で「飲食店の接客サービスマニュアル」「おもてなしの基本」といったタイトルが付けられている。文書を開くと、「おじぎは上体を15度ぐらいを目安に折る」「会計ではお客様をせかすことがないよう財布をしまわれるまで待つ」など、ファミリーレストランやコンビニエンスストアでの接客作法や心構えが記されていた。

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http://yomiuri.co.jp/national/20170909-OYT1T50091.html
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