実態ない会社に発注装い所得隠しか 型枠工事会社を告発
9月11日 12時49分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170911/k10011134861000.html?utm_int=news-social_contents_list-items_003

マンションなどの建設工事で売り上げを伸ばしていた相模原市にある型枠工事会社が、実態のない会社に業務を発注したよう装うなどして1億4000万円余りの所得を隠したとして法人税法違反の疑いで東京国税局から告発されました。
告発されたのは、相模原市緑区の型枠工事会社「有限会社内田工務店」と内田孝宏元社長(45)です。

関係者によりますと、内田工務店は、大手住宅メーカーからマンションや住宅の型枠工事を請け負い、売り上げを伸ばしていましたが、実態のない会社に業務を発注したように装い架空の経費を計上するなどの手口で3年前までの2年間におよそ1億4600万円の所得を隠していたということです。

脱税額はおよそ3500万円に上るということで、東京国税局は会社と内田元社長を法人税法違反の疑いで横浜地方検察庁に告発しました。業界団体によりますと型枠工事は、9年前のリーマンショックの影響で全国的に受注件数などが大きく落ち込みましたが東日本大震災の復興需要などで持ち直し、工事の単価も上がっているということです。

会社の代理人を務める弁護士はNHKの取材に対して「刑事事件に関することであり、お話しすることはありません」とコメントしています。