ここまでの事故でも修理はできるから諦める必要なしというメッセージ

 9月10日、静岡県の富士スピードウェイで開催された「R’s Meeting 2017」。このイベントは、世界最大級の日産GT-R(スカイラインGT-Rも含む)の祭典で、通算10回、今年で8年連続で開催となる。会場となったイベント広場には、パーツメーカーやチューニングショップがブースを展開。過去最大数84コマという各ブースには、GT-Rのデモカーや注目のパーツが並べられていた。

 そんな中でR32型スカイラインGT-Rの「事故車」を2台展示しているブースを発見! いったい何を目的にしているのだろうか?

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 2台の事故車を展示しているのは、神奈川県の板金塗装店「カナザワ ボディー リペア」。白いGT-Rは、左フロントセクションを大破。フレームが曲がってホイールも押されて後退してしまっている。さらにエンジンルームを見ると、ラジエータファンが押されてエンジン本体と接してしまっている部分もある。

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 ところが、平成元年に登場したR32型スカイラインGT-Rのように古いクルマは、日産が製造を中止してしまっているパーツも多々。もちろん、市中在庫もほとんど無い状態なのである。

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 とくにヘッドライトや第1メンバーは、製廃されているから修理しようにもパーツが手に入らない状態。
ちなみにもう1台は、リヤセクションを大破している。

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 修理不可能のように2台をなぜ「カナザワ ボディー リペア」は展示したのだろうか?

 代表の金沢氏が行ったトークショーで、「なかなか他人の事故車をジロジロみることはできないでしょうから、今日はじっくりと見てください。そして、事故が起きると、どのようなところが壊れるのか。事故を起こさないでほしいという願いも込めて展示しました。また、ここまでの事故でも修理はできるので、決して諦めず修理という選択肢をもってほしいことも知っていただきたいと思います」と語る。

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 メーカーからの部品供給が終わってしまっているのに、どのように直すのか? それはカナザワ ボディー リペアがストックするパーツなどを利用することになるのだろうが、このトークショーで金沢氏が本当に伝えたかったのは「目的をもって修理をする」ということだと言う。

 ここで重要なのは、どんな修理をしてほしいのかハッキリ言うことだという。たとえば、後々大がかりな塗装修理をするなら、今は費用をかけずに軽く直す。または、長く乗り続けるためにシッカリと予算をかけて完全修理をしてもらう。これを「目的を持って修理をする」ということなのだ。

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 一般的に、板金と塗装は別々の店で行うことが多い。それゆえ、それぞれの業者の組み合わせによって仕上がり方が異なってくる。決して否定的なことではなく、仕上りの方向性が異なるだけのことだという。

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 また、ユーザーもどのような修理を期待しているのかを業者に伝えることで、板金塗装の満足度はまったく異なってくると言う。

「メンテナンスなどのときは『このパーツを替えました』とか『オイルは●●を使ってください』などとメカニックの方などに直接お願いすることがありますよね。しかし、板金塗装となると、なかなか直で業者と話しをしていないケースが多いです」と金沢氏。

 ディーラーなどでは、下請けの板金塗装業者に修理を依頼することが多いため、なかなかユーザーの声が届きにくいのも実情だ。

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※以下2行省略 ソース先で

配信 2017年9月11日 07時30分
毎日新聞 情報提供:カートップ
https://mainichi.jp/articles/20170911/ctp/00m/020/001000c