困難な気象と操縦ミスが原因と発表 機体不具合「要因の兆候なし」 名護のオスプレイ墜落事故で防衛省 事故発生前に給油接続複数回失敗、帰還中に発生

海岸に墜落した普天間基地所属のオスプレイ=2016年12月14日午後1時22分、名護市安部
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 防衛省は11日、昨年12月に米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが名護市安部の海岸に墜落した事故で、米軍がまとめた報告書の概要を発表した。

 発表によると、事故原因は「困難な気象条件下」で行った空中給油訓練で起きた「パイロットのミス」だったと結論付けた。「機体の不具合または整備不良が本件事故の要因となる兆候はなかった」とした。

 防衛省の発表によると、事故は2016年12月13日夜、空中給油訓練中に発生した。オスプレイの右のプロペラが、MC130空中給油機のドローグ(給油口)と接触したことで発生したとした。

 事故当日、オスプレイは空中給油を目的としたMC130との接続に何度か失敗した後、燃料が減っている警告が点灯し、普天間飛行場に戻ることを決めた。機体は普天間に戻る間も空中給油を試み、その際に接触事故が起きたとしている。

 在沖米軍は11日午前、ニコルソン在沖米四軍調整官が富川盛武副知事に事故原因の概要を説明した。【琉球新報電子版】

配信2017年9月11日 11:08
琉球新報
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