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国連の安全保障理事会で北朝鮮への新たな制裁決議案が日本時間の12日、採決にかけられる見通しになったことについて、中国外務省の耿爽報道官は11日の記者会見で「安保理では十分な協議を行い、共通認識に達したうえで、団結して一致した声を上げるよう望む」と述べ、強力な制裁に慎重な中国を含め、各国が一致できる決議案にすべきだと主張しました。

また、原油の輸出量の制限などを含む追加制裁の内容には具体的に言及しなかった一方、「これまでの安保理決議の内容は北朝鮮の措置に対し、制裁を実施する一方で、一刻も早く6か国協議を再開し、平和的な方法で問題を解決するよう呼びかけてきた。今回の決議が朝鮮半島の安定に役立ち、対話による交渉を促して正式に問題を解決するよう望む」と述べ、制裁を強化するだけでなく、対話による解決が重要だという立場を改めて訴えました。

中国は国境を接する北朝鮮に圧力をかけすぎて体制が不安定化することを危惧しており、これまでのアメリカなどとの交渉でも「原油の禁輸は北朝鮮の市民生活に与える影響が大きい」として、反対の立場を示してきたことから、今回、原油の輸出制限を含む決議案に賛成するかどうかが焦点となっています。

9月11日 21時02分

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