[トロント/オタワ 8日 ロイター] - カナダのオンタリオ州は、政府が運営する販売店とネットを通じて嗜好用大麻(マリフアナ)を販売する計画を明らかにした。専売方式を取ることにより、違法販売店や闇市場の拡大防止を目指すという。

カナダで最も人口が多いオンタリオ州は、2018年半ばまでに嗜好用マリフアナ使用を合法化するとの政府の計画に、いち早く対応した形。マリフアナ管理委員会を設立し、小売りをあらゆる角度から管理していくとしている。

オンタリオ州の計画では、来年7月1日までに40店舗を開設。19年にその数を80に、20年末までに150に増やす。オンライン販売は政府運営のサイトで行い、ここですべての合法的な販売を管理する。店舗の大半は、政府のマリフアナ使用合法化発表後に違法店舗がはびこり出した地域に配置される。

カナダの闇市場は年間70億カナダドル(約6250億円)─100億カナダドル規模に達し、若年層の使用率が世界最高の水準となっている。

国家レベルの嗜好用マリフアナ合法化は、主要7カ国(G7)ではカナダが初、世界ではウルグアイに次いで2番目となる。

配信2017年9月11日 / 20:42
ロイター
http://jp.reuters.com/article/marijuana-idJPKCN1BM0L4