http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170912/k10011135841000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001

先の日ロ首脳会談で北方領土での共同経済活動をめぐり、優先的に取り組む事業について合意したのを受け、ロシアの政府閣僚がその翌日に択捉島を訪れて風力発電所の建設候補地などを視察し、共同経済活動の早期実現を日本に促す狙いと受け止められています。
北方領土の択捉島を訪れたのは、ロシアのドンスコイ天然資源環境相です。極東のウラジオストクで日ロ首脳会談が行われた翌日の8日に択捉島に入り、風力発電所や火力発電所の建設候補地を視察したほか、地元の行政府の担当者らとエコツアーの開発について話し合ったということです。

日ロ首脳会談では北方領土での共同経済活動をめぐり、優先的に取り組む事業を風力発電の導入や島の特性に応じたツアーの開発など5つに絞り込むことで合意しました。

天然資源環境省はドンスコイ氏の択捉島訪問について、これらの合意に盛り込まれた事業をめぐる現地の状況を視察する目的だったと説明しています。

ロシアの閣僚による北方領土訪問が明らかになったのは、おととし9月以来ですが、今回の訪問について日本外交筋は、ロシアが準備を急ぐ姿勢を示すことで共同経済活動の早期の実現を日本側に促す狙いもあったものと受け止めています。

9月12日 1時36分