ビルの建築技術は進歩を続けていて、日本のビルの平均高さも
毎年上昇を続けている。
世界に目を向ければさらに顕著で、日本で一番高いハルカスは
世界のTOP100すら危うい有様だ。
単なる居住用に200m以上の建物を建てることすら現在では一般的。

仮に、現時点で50m以上(12階以上)のビルが建てられない都市が
あるとすれば、その都市が発展すると思えるか?
古都で景観を維持するというならまだしも、普通の商業都市でだ。
そんな都市に発展はないだろう。
だが50年前なら違っていた。
50年前は10階建てでも高層建築で、10階建てのビルが建てられるなら
多くの人は高さ制限を問題と感じなかったはずだ。

現在の大阪も同じ状況にある。
現在は限られた超高層ビルを建てる際にだけ伊丹の進入路の高さ
制限が問題になるが、建築技術の進歩に伴い、この制限による悪影響
は時代とともに大きくなっていく。
100年後には、「高層ビルの建てられない大阪はオワコン」などと
言われているかもしれない。
深刻な都市問題になることは確実だ。

進入路の高さ制限って、それぐらい重い問題なんだよ。
滑走路一本のローカル空港の進入路を、大都市上空に設定するなんて
ありえない。
ローカル空港一つに、どれだけの犠牲を払わせるつもりだ?
ましてや他府県の住民に。