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アメリカのトランプ大統領は同時多発テロから16年となった11日、追悼式典に出席し、テロとの戦いに全力を挙げる姿勢を強調しました。

トランプ大統領は就任してから初めてとなる9月11日を迎え、1機目の旅客機がニューヨークの世界貿易センタービルに激突した午前8時46分にあわせて、ホワイトハウスでメラニア夫人らとともに黙とうをささげました。

続いて184人が犠牲になったワシントン近郊の国防総省で行われた追悼式典に出席し、「敵がアメリカを攻撃するための安全な場所を手に入れることはもう二度とない。隠れる場所も地球上のどこにもない」と述べて、テロとの戦いに全力を挙げる姿勢を強調しました。

同時多発テロを受けて、アメリカが始めたアフガニスタンでの軍事作戦は「アメリカ史上、最も長い戦争」とも言われ、オバマ前政権は戦争の終結に向けて撤退を進めてきましたが、反政府武装勢力の攻勢を受けてトランプ政権は先月、事実上、戦略を転換し、軍の増派について検討を進めています。

また、トランプ政権は過激派組織IS=イスラミックステートの壊滅を最優先課題の1つとして掲げ、イラクやシリアでの掃討作戦を進めていますが、壊滅には程遠いのが実情でトランプ大統領にとってテロとの戦いは険しい道のりとなっています。

9月12日 4時16分