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9月12日 6時19分

イギリスで朝食に欠かせない豚の血を固めてつくるソーセージ、「ブラックプディング」をローストビーフの付け合わせとして知られる「ヨークシャープディング」めがけて投げる伝統の祭りが行われ、大勢の見物客を楽しませました。

この祭りはイギリス北部のマンチェスター近郊にある人口およそ2万人の村、ラムズボトムで毎年開かれているもので、10日、子どもからお年寄りまで多くの人が参加しました。

イギリスの朝食に欠かせない豚の血を固めて作るソーセージ、「ブラックプディング」を9メートルほどの高さの台の上に置かれたローストビーフの付け合わせとして小麦粉などで作る「ヨークシャープディング」めがけて投げ、いくつ落とせたか、その数を競い合います。

祭りは15世紀に王位継承をめぐってイングランドで起きた「ばら戦争」の際、武器の尽きた兵士たちが「ブラックプディング」と「ヨークシャープディング」を投げ合ったという言い伝えから始まったとされています。

祭りにはカナダやオーストラリアからも参加者がいたほか、イギリス各地から大勢の見物客が集まり、伝統の祭りを楽しんでいました。

優勝したイギリス中部の45歳の男性は「4年間トレーニングを積んでやっと優勝できました。言葉にできないほどうれしい」と興奮気味に話していました。