安倍晋三首相は12日朝、北朝鮮による6回目の核実験の強行を受け、国連安全保障理事会が
北朝鮮に対する新たな制裁決議を全会一致で採択した結果を高く評価するコメントを発表した。

 首相はコメントで「決議は北朝鮮に対する圧力を従来にない新たな段階まで強化し、北朝鮮に
政策を変えさせなければならないとの国際社会の意思を明確に示したものである」と採択を歓迎した。

 その上で「北朝鮮が今の道を進んでいくのであれば、北朝鮮は世界からますます孤立し、
明るい未来を描くことはできない」と指摘。「北朝鮮は一連の安保理決議を順守し、朝鮮半島の
非核化に向けた真剣な意思と具体的行動をただちに示すことを強く求める」と訴えた。

 首相はまた、今回の決議の主文に、北朝鮮にいる人々が受けている深刻な苦難に対して
深い懸念が改めて表明された点について「拉致問題を始めとする北朝鮮の人権・人道問題に対する
安保理を含む国際社会の一貫した強い懸念が確認されたものだ」と評価。拉致被害者の帰国に向け、
全力を尽くしていく決意も重ねて明言した。

産経新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170912-00000505-san-pol