http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170912/k10011136941000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001

ミャンマー西部で少数派のイスラム教徒、ロヒンギャの武装勢力と、治安部隊の戦闘が続く中、隣国バングラデシュに避難するロヒンギャの住民が急増し、11日までの2週間余りの間に37万人が避難したと見られます。

ミャンマー西部ラカイン州では先月下旬、少数派のイスラム教徒、ロヒンギャの武装勢力が警察署などを襲撃したのをきっかけに治安部隊との間で戦闘となり、治安も急激に悪化しています。

このため、多くのロヒンギャの住民が国境を越えて隣国のバングラデシュに避難していて、国連によりますと、戦闘が始まってから11日までの2週間余りの間に避難した人は、37万人に上ると見られるということです。

国連によりますと、避難してくる人は、1日に数万人ずつの割合で急激に増えていて、テントや食料、水などの物資の用意が追いついていないということです。

ロヒンギャの住民の避難が急増していることをめぐっては、国連のゼイド・フセイン人権高等弁務官が「民族浄化の典型的な例のように思える」と非難し、ミャンマー政府に事態の収拾に向けた行動を促しました。

ミャンマー政府は、11日夜の声明で「治安部隊は規律にもとづき、任務に取り組んでいる」と正当性を訴えましたが、難民化するロヒンギャの住民が増え続ける中、各国からの非難の声は日増しに強まっています。

9月12日 22時52分