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アフリカの野生犬リカオンは、くしゃみによって民主的に「投票」し、群れとしての合意形成を図るらしい。

米英豪の研究チームが、ボツワナの保護区で絶滅危惧種のリカオンの群れを観察したところ、新しい場所に移動した群れが狩りを始めるか決める際には、「集会」を開き、くしゃみで同意の意思表示をしていると分かったという。
リカオンのくしゃみは従来、単に鼻をすっきりさせるための仕草と思われていた。

英スワンジー大学のアンドリュー・キング博士は、くしゃみを通じて、群れとしての合意形成に必要な「定足数」を確認しているのだと説明する。
研究には、豪ニューサウスウェールズ大学、米ブラウン大学の研究者も参加。論文は英王立協会B紀要に発表される。
アフリカ南部や南東部をはじめ大陸全土に生息するリカオンは、ガゼルなどを捕えるが、逆にライオンや人間による狩りの対象で、絶滅が危惧されている。

10頭前後の群れで行動することが多いが、40頭以上の群れを作ることもある。ラブラドール犬くらいの大きさで、全速で走ると時速70キロ以上に達することもある。

2017/09/12