>>104
>ガソリンエンジンは効率が悪いから

それがそうでもないらしい。


Schalk Cloete 記者による2017-9-11記事「Why Electric Car Hype Is Overblown」。
  ガソリンの精製とガソリンの配給に要する総コストは、発電と給電に要する総コストより小さい。
したがって国民規模で支払うことになる広義の「燃料代」は、内燃機関自動車社会よりもバッテリー電気自動車社会の方が嵩んでしまう。

 電気自動車には、「充電ロス」もある。社会全体でエネルギーを無駄にするのだ。

 集計すれば、トヨタ・プリウスが排出する窒素酸化物とPMのうち、その排気管から出るものは10%くらいにすぎない。
そして日産リーフがトータルで排出する窒素酸化物とPMはプリウスよりも75%多い。
 つまり社会負荷トータルを考えればプリウスの方がリーフよりも低公害と言えるのである。

 長距離ドライブではバッテリー電気自動車の不利はあきらかである。
 最新のディーゼルエンジンはエネルギー変換効率が47%もある。

 会社に出勤して、コンピュータを操作するだけだったら、そのような「出勤」自体が、将来は不要となるはずだ。
コンピュータと通信が進歩すると、ちょうど電気自動車で毎日通勤するのに好都合な距離の通勤の形式が、逓減してしまう。
今の技術と社会の進歩は、バッテリー式電気自動車には逆風なのだ。

 もし全自動運転が可能になったらどうなるか?
ますます内燃機関エンジンの効率の高さがきわだつようになるだけであろう。
 なぜならそのようなシステムは、「交通渋滞」もなくすだろうからだ。
街中でありながら一定速度でスイスイ走れるのであれば、内燃機関エンジン車の実燃費は、超絶良好となってしまう理屈ではないか。

 記者は「二酸化炭素を捕獲する」化学プロセスにブレークスルーがあるだろうと期待している。
それが実現すれば、今の議論のすべての前提がガラリと変わるはずである。

http://sorceress.raindrop.jp/blog/2017/09/#a001880