日清紡ホールディングスは白金を使わない燃料電池用の触媒の実用化に世界ではじめて成功した。価格の高い白金の代わりに炭素を使うことで材料コストを数千分の1程度に減らすことができる。燃料電池車は電池価格の高さがネックだった。新材料の開発で、電気自動車に比べ遅れていた燃料電池車の普及に弾みがつく可能性がある。

 水素と酸素を反応させて電気を作る燃料電池には、酸素を還元する電極が入っている。電極には白金の触… ※続く

配信2017/9/13 1:02
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https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ12I0U_S7A910C1MM8000/