病院がクラウドファンディング|NHK 関西のニュース
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20170912/3702621.html
09月12日 15時04分

大阪・和泉市の大阪母子医療センターは、子どもの保育器を購入するため、インターネットを通じて資金を集めるクラウドファンディングでの寄付の募集を12日から始めました。
この病院は、リスクの高い出産や新生児の治療に対応する中核的な病院に位置づけられ、府立病院機構が運営する大阪・和泉市の大阪母子医療センターです。
病院では、生まれてすぐに容体が急変した子どもの救急搬送に使う保育器1台を購入するための資金として、300万円を目標額に、12日から寄付の募集を始めました。
病院には、こうした保育器が4台ありますが、このうち2台は、15年前に購入したもので、耐用年数を9年過ぎているうえ、呼吸管理が必要な重症の子どもの搬送には使えないことなどから、新しい保育器を購入することにしました。
病院では、経営が厳しい中、保育器を購入するための予算の確保が難しいことから、今回初めてクラウドファンディングでの寄付の募集を決めたということです。
大阪母子医療センターの倉智博久総長は、「自分たちで支出をまかなうのが理想だとは思うが、子どもの搬送や治療などには、通常より人手がかかるので不可能だ。今年度中には購入したいので、寄付への協力をお願いしたい」と話しています。