http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170913/k10011137501000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_037

9月13日 14時25分

罪を犯して保護観察になった人の社会復帰を考える世界保護観察会議が東京都内で開かれ、およそ40の国と地域の専門家や研究者らが出席し、保護観察や再犯防止の在り方をめぐって意見を交わしています。

法務省などが主催して東京都内のホテルで開かれた世界保護観察会議は、罪を犯して保護観察になった人の社会復帰を考える会議で、3回目となる今回は、初めて日本で開催され、およそ40の国と地域から保護司などの専門家や研究者らおよそ400人が参加しています。

冒頭、上川法務大臣が「地域に支えられた日本の更生保護の取り組みを世界の皆様に見てもらい、各国でも参考にしてほしい。3年後の東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、国と地方、民間が一体となって再犯防止策に取り組んでいきたい」とメッセージを寄せました。

このあと、カナダの矯正分野の研究者が講演し、保護観察などの社会内処遇は、実刑よりもコストがかからないため急速に増やされた結果、更生に地域社会が関与するという本来の目的が見失われているとしたうえで、「地域社会とのコミュニケーションを増やし、援助の輪を入念に広げるべきだ」などと指摘しました。

世界保護観察会議は、14日まで開かれます。

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