重い心臓病乳児手術 救命初成功

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagoya/3003817651.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

名古屋市の中京病院で、心臓移植しか治療法がなかった重い心臓病の赤ちゃんに対する手術が
世界で初めて成功し、13日、赤ちゃんが退院しました。

手術が成功したのは愛知県内に住む20代の両親の4か月になる男の赤ちゃんです。
中京病院によりますと、男の子は生まれつき、心臓の肺動脈が閉鎖する「肺動脈閉鎖症」に、
大動脈から心臓につながる冠動脈が閉鎖する「大動脈冠動脈閉鎖症」を合併する
重い心臓病で生まれました。

心臓に酸素が足らない状態が続いていたため、中京病院では、生後1か月だった、ことし5月、
心臓にきれいな血液を送るために大動脈と右心室を人工血管でつなぐ、
「大動脈ー右心室バイパス手術」を行ったということです。
病院によりますと、この病気は、これまでに世界で10数例報告があるということですが、
心臓移植が行われた以外は、すべて死亡しているということで、
手術で救命できたのは世界で初めてだとしています。

男の子の経過は順調で、13日、退院することになり、会見した両親は
「何もしなければ余命3か月と言われ、退院の日が迎えられるとは思ってもいなかった。
息子は、手術前に比べると顔色もよくなり、先生には感謝してもしきれない」
と話しました。

手術を行った心臓血管外科の櫻井一部長は
「今回、早期に診断し、安定した状態で手術を行うことが成功につながった。
まれな疾患ではあるが、手術で救命できることを学会などで報告していきたい」
と話しています。

09/13 19:12