アメリカを訪れている自民党の河井総裁外交特別補佐は核やミサイルの開発を加速させる北朝鮮に対し「圧力を強める時だ」と指摘したうえで、日本の平和を守るため、自衛隊による中距離弾道ミサイルなどの保有を検討すべきだという考えを強調しました。

先月初めまで総理大臣補佐官を務めていた自民党の河井総裁外交特別補佐は13日、ワシントンのシンクタンクで専門家らと会合を開きました。

この中で河井氏は北朝鮮による弾道ミサイルの発射や6回目の核実験について「全く容認できない」と非難し、「今は対話でなく、圧力を強める時だ」と述べました。
そして「われわれは日本を取り巻く安全保障環境がこれまでとは決定的に異なる次元に移った現実を直視しなければならない」と指摘しました。
そのうえで日本の平和と繁栄を守るため、自衛隊による中距離弾道ミサイルや巡航ミサイルの保有などを検討すべきだという考えを強調しました。
また河井氏はワシントンでアメリカ議会の議員らと会談し、こうした考えを伝えました。

このあと河井氏は記者団に対して「有識者や複数の議員からは現在までのところ北朝鮮に対する中国の圧力は不十分だという認識が示され、私の個人的な提案にも賛同が得られた」と述べました。

9月14日 11時45分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170914/k10011138671000.html