九州では、大分県で1人が行方不明になっています。

大分県豊後大野市で、17日午後、71歳の男性が「田んぼに行く」と言って自宅を出たまま行方がわからなくなり、警察などは、雨で増水した川に落ちるなどしたおそれもあると見て捜しています。

■河川被害

大分県では、各地で川の水があふれる被害が出ています。

津久見市では、市内を流れる川があふれ、広い範囲が水につかりました。
午後3時すぎからは、市役所の1階に水が流れ込み、一時、くるぶしの高さまでつかったほか、周辺一帯のほとんどが水につかり、駐車場では水に浮かぶ車もあったということです。

豊後大野市では、午後4時ごろ、三重町浅瀬の大野川の一部で水があふれ、川沿いにある住宅3棟が床下浸水したということです。

■土砂崩れなど

大分県別府市では、17日午後4時ごろ、住宅の裏山で土砂が崩れました。
裏山は高さおよそ5メートル、幅およそ5メートルにわたって崩れ、住宅の1階の窓ガラスが割れていたということですが、けが人はいなかったということです。

大分県竹田市にある西宮神社では、高さ4メートルの石垣が幅およそ4メートルにわたって崩れたのが見つかったということです。
崩れた石垣は隣の住宅の敷地に崩れ落ちたということですが、けが人や建物への被害はないということです。

■強風による建物被害

宮崎県国富町では、9棟の住宅の一部が壊れたり車が横転したりする被害があり、宮崎地方気象台は突風による被害と見て、18日以降、詳しく調査することにしています。
このうちの住宅1棟では、敷地内の直径1メートルほどの木が倒れ、家の屋根や壁の一部を壊しながら住宅にめり込む被害もありました。

宮崎市では、住宅2棟の屋根瓦が飛ばされたり、農業用ハウスのカバーが飛ばされたりする被害があり、市では、台風に伴う強風の影響と見て状況を調べています。

宮崎県延岡市では、住宅の瓦が飛ばされたり物置小屋が壊れて吹き飛ばされたりするなどの被害があり、警察は台風に伴う強風の影響と見て調べています。

鹿児島県の十島村の小宝島では、小宝島小中学校の窓ガラス1枚が強い風で割れたほか、テレビのアンテナ線用の鉄柱3本が倒れる被害があり、隣の宝島でも樹木3本が倒れる被害があったということですが、けが人などはいないということです。

9月17日 22時25分
NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170917/k10011144411000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_026