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自動車メーカーの三菱自動車工業はロシアの自動車市場が回復傾向にあるとして、おととしから停止していた主力車種の現地生産をことし11月から再開することになりました。

三菱自動車は18日、益子修代表取締役CEOが出席してモスクワで記者会見を開き、主力のSUV=多目的スポーツ車「パジェロスポーツ」のロシアでの生産をことし11月から再開すると発表しました。

三菱自動車は2010年からフランスのプジョーなどのグループと、モスクワ南西のカルーガ州の組み立て工場でSUVを生産していましたが、ロシア経済が原油価格の下落やウクライナ危機に伴う経済制裁の影響で低迷し、新車の販売も落ち込んだため、おととしから現地生産の対象車種を絞り込み主力のSUVは生産を停止していました。

しかし三菱自動車のロシアでの新車の販売台数はことし8月までに7800台と去年より22%増え、自動車市場の回復傾向は今後も続くと判断したということです。

工場では別のSUVも強化し、来年は年間3万台の生産を見込んでいます。

三菱自動車は日産の傘下で経営のたて直しを急いでおり、益子CEOは「もともと強い存在感のあったロシア市場を再構築したい」と述べて、ロシア市場の拡大に期待を示しました。

9月18日 23時34分

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