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[22日 ロイター] - 格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは22日、英国の長期発行体格付けを「Aa1」から「Aa2」に1段階引き下げた。ただ格付け見通しは「ネガティブ」から「安定的」に変更、当面は一段の格下げはないことを示唆した。

ムーディーズは欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)が経済の重しになり、同国の公的財政の立て直し計画が軌道から外れる恐れがあると指摘。「EU離脱の仕方のほか、離脱交渉と国内の政治力学が複雑であることで英国の中期的な経済力が阻害され、財政圧力は悪化する」とした。

英政府は格下げを受け、メイ首相はこの日に行ったEU離脱方針を巡る演説でEUとの将来像を巡る野心的な計画を打ち出しているとし、ムーディーズによるブレグジットの評価は最新の状況に見合っていないとの見解を示した。

ムーディーズは2013年、大手格付け機関の中で先陣を切って英国の格付けを最高位の「AAA」から引き下げている。

2017年9月23日 / 00:11 / 13時間前更新