栃木県那須塩原市のボランティア団体「自然塾・みちくさの会」(若松東征(はるまさ)代表)が、
「花いっぱい活動」の一環として同市鍋掛の道路沿いに整備した花壇から、花が根こそぎ持ち去られる被害が相次いでいる。
同会は「会員が手塩にかけて育てているので、持ち去らずに現場で楽しんでほしい」と訴えている。

花壇は、国道4号の陸橋の側道や交差する県道沿いに整備。みちくさの会は春から秋にかけて
パンジーやキク、ヒマワリ、コスモスなど季節の花々を並べてきた。
若松代表によると、カンナ約50本▽ユリの球根20〜30個▽1本に数十個の花が咲いていたユリ2本
▽薄紫がかったピンク系の花が美しいユリ科の「コルチカム」約10本の球根−−が無くなり、掘った跡があったという。

若松代表は「花を植えてきれいにしたらゴミのポイ捨てがなくなるのでは」と考えて個人的に活動を始め、2002年から同会を組織して取り組んできた。
11年には国や県、市の関係機関と道路緑化に関するボランティア協定も結んでいる。
花壇の苗は、同会が購入。活動を知った人が球根を提供したケースもあるという。

こうした善意に背く行為に対し、若松代表は「美しい花を楽しんでもらおうという会員の
気持ちを踏みにじられた思いで、がっかりした。会員の願いを理解してほしい」と話している。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170923-00000023-mai-soci

多くの花が根こそぎ持ち去られた花壇=栃木県那須塩原市鍋掛で
http://amd.c.yimg.jp/amd/20170923-00000023-mai-000-2-view.jpg