お年寄りや障害者を助ける最新の技術を活用した福祉機器の展示会が、27日から東京・江東区で始まりました。
この展示会は、最新の技術を活用してお年寄りや障害者、それに介護する人たちを支援しようと毎年開かれていて、ことしは16の国と地域の500社余りが、福祉機器などおよそ2万点を展示しています。
このうち介護者の排尿のタイミングをあらかじめ知らせる機器は、超音波センサーをぼうこう付近の下腹部に貼ることで、ぼうこう内たまった尿の量を測定し、排尿が必要な状況になると、インターネット回線を通じて、介助者が携帯するタブレットに情報が送られる仕組みです。
介助者にとっても負担を軽減できるとして、すでに国内150の施設に導入されているということです。
また視覚障害者や高齢になって目が不自由になった人のために文字の方向を見ると音声にして読み上げてくれる特殊なメガネも展示されています。
さらに腕が不自由な人が使いやすいように開発された義手は、プラスチック製で軽く指先に付けられたひもをモーターで操作することによって、指一本一本を自由に動かすことができます。
展示会を主催した保健福祉広報協会の山田秀昭常務理事は、「福祉機器は毎年進化している。機器を上手に使って少しでも介護の負担を少なくしてほしい」と話していました。
この展示会は、江東区の東京ビッグサイトで29日まで開かれます。