民進「選別」に警戒感 希望合流、一転「待った」 石川氏も対応保留
9/30(土)14:10配信
十勝毎日新聞 電子版

 衆院選に向けて民進党が新党「希望の党」に合流する動きが迷走している。新党が民進の候補を「選別する」姿勢を
鮮明にしているため。民進党道連では29日午前には、全候補が新党に公認申請する方針を確認したが、直後に党本部から
待ったがかかり、困惑が広がっている。道第11区の新人石川香織氏(33)も対応を決めかねている。

 党道連幹部によると、党道連は29日午前、全候補予定者に、10月1日までに新党に公認申請をするよう指示した。
その直後、党本部から申請をとどまるよう全国に指示があった。

 新党側が、憲法観や安全保障政策などで民進党候補を「選別する」としていることで、民進党内のリベラル派を中心に
警戒感が広がっているという。労働組合が推す候補が新党の公認を得られない可能性もあり、新党への合流を
了承していた連合サイドも反発を強めている。

 道内では新党への合流の動きが出るまで、共産党などとの共闘を選挙戦の軸に据えていたが、保守色の強い新党への合流で
共闘は事実上崩壊する見通しとなっていた。だが、新党の公認が不透明となってきたことを受け、道連としては改めて
従来の野党共闘の流れに戻すことを模索している。30日に開かれる全国幹事長会議で道連は、民進党公認を復活させる可能性を
検討するよう提案する考え。

 十勝の民進陣営は29日夜、帯広市内で十勝合同選対本部会議を開催。三津丈夫副本部長(党道連選対委員長)がこうした経緯を説明した。

 会議では、十勝は石川氏で選挙に臨むことを確認した。だが、新党に対しては出席者から、「金と組織だけ民進党と連合に
頼って、候補は選別するという話は通用しない」と不満も漏れた。石川氏は「どのような立場になるかは未定だが、
『十勝党』として皆さまと戦っていきたい」と決意を述べた。

十勝毎日新聞
最終更新:9/30(土)14:10
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