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熊本地震 大阪大などの発表データに不自然な点 文科省が調査
10月2日 21時36分

去年4月の熊本地震で、大阪大学などの研究チームが発表した論文の地震計のデータに
不自然な点があるとして、文部科学省が事実関係の確認を進めています。

問題となっているのは、去年の熊本地震で、熊本県益城町に臨時に設置された地震計で、
4月16日のマグニチュード7.3の大地震の際に観測したとされるデータです。

このデータを基に研究チームは、益城町で局所的に激しい揺れを観測したと学会や論文で発表していました。
ところが、先月下旬になってデータが不自然ではないかという匿名の指摘が寄せられ、
研究チームのメンバーが改めて検証したところ、別の研究機関が以前から設置している
地震計のデータと波形の特徴が極めて似ていることなどが確認されたということです。

このため、研究チームのメンバーの京都大学や産業技術総合研究所の研究者は
「データには重大な問題がある」などとして、データの公開を取りやめるとともに、
論文を取り下げる手続きを進めるとしています。

一方、益城町に臨時の地震計を設置した大阪大学の研究者は、
NHKの取材に対し「問題になるようなことは何もしていない」と話しています。

大阪大学や京都大学などでは研究チームのメンバーから話を聞くなど、
詳しい経緯の調査を始めていて、文部科学省も事実関係の確認を進めています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171002/k10011165691000.html