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【10月7日 AFP】今年のノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)受賞が決定した反核団体「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」の事務局長で、数日前にドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領を「間抜け」と呼んでいたベアトリス・フィン(Beatrice Fihn)氏は6日、向こう見ずな指導者たちによって核兵器禁止の必要性が差し迫った優先事項となったと指摘した。

 今週のツイッター(Twitter)への投稿でトランプ大統領を批判していたフィン氏は、ノーベル平和賞の発表後にこの投稿について尋ねられると笑いながら、レックス・ティラーソン(Rex Tillerson)米国務長官が発したとされる言葉をまねたものだと説明。投稿を後悔していると述べつつも、米大統領への批判を改めて展開し、トランプ政権が核廃絶の必要性を改めて浮き彫りにしたと述べた。

 スイスのジュネーブ(Geneva)で記者会見したフィン氏は、「ドナルド・トランプ氏が米大統領に選出されたことを受け、多くの人々が、彼ただ一人が核兵器使用を許可できる立場にいて誰も彼を止められないという事実に不快感を持っている」と表明。「トランプ氏が自らの手で発射可能な核兵器を保持していることに不快感を覚えるならば、核兵器自体の存在に不快感を覚えているということだ」と付け加えた。

 フィン氏はまた、「私たちが本当に伝えたいメッセージとは、全世界を破壊する能力を信頼して託せる人間など存在しないということだ」と述べた。(c)AFP

2017年10月7日 5:12 発信地:ジュネーブ/スイス

独首都ベルリンの米大使館前で、ドナルド・トランプ氏と金正恩氏のマスクをかぶり抗議活動を行う反核団体「ICAN」の活動家ら(2017年9月13日撮影)。(c)AFP/dpa/Britta Pedersen
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