研究チームは、タンザニアの国立公園に生息する野生チンパンジーの群れを対象に、1990年から21年分の行動記録を分析した。
その結果、メスがいったん姿を消し、再び群れに戻った際に赤ちゃんを連れていたケースが94例確認された。こうした「産休期間」の長さは、平均で22・7日間だった。
西江さんは「仕事を休む人間の産休とは事情が異なるが、チンパンジーも産休を取っていることをデータで裏付けることができた」と話す。
チンパンジーは主にオスが、子どもを母親から奪って殺す行動を起こすことが知られている。メスは「産休」を取ることで、自分の子どもを失うリスクを下げていると考えられるという。
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