2017年10月12日(木)

“有効求人倍率高い”というが
職探しの現場 実態は…
2017総選挙

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-10-12/2017101215_01_1.html

 「介護の現場は厳しい。きつくて給料が安いのが求職に結びつかない要因です。
他の業種に比べて離職や転職も多い」(川崎北)

 「保育の仕事は朝が早く、遅番もあります。命を預かり責任も重いのに、給料は安い。
国としてもっと力を入れないといけないところでしょう」(所沢)


「求人が多いのは工事現場での交通整理です。しかし立ちっぱなしで大変だし、雨だと仕事がなくなり不安定です。
建設・採掘にも多くの求人がありますが、肉体的にきつい。
どちらも求職者が少ないので倍率が高くなっています」(足立)

 低賃金・過重労働の職場は離職者が多く、求職者が少なくなります。飲食や接客の仕事も同様です。
雇用破壊の悪循環が有効求人倍率を高めています。

 他方、人気が高いのは給料が安定し土日に休める正社員の事務職です。
しかし、「求人は極めて少ない」(埼玉労働局)のが実態です。
介護や保育を除けば、正社員の就業者数はほとんど増えていません。
現状改善が求められますが、安倍政権は「働き方改革」の名で雇用を破壊しようとしています。

 ハローワークのある職員はいいました。

 「有効求人倍率が高いというのは机上の話です。現場を見ていない。
仕事を探す人はどんな仕事でもいいわけではない。
自民党はある程度豊かな人たちだけを見て、下の方を見ていません。これではよくなりません」