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高齢者の体力や運動能力は年々向上する傾向にありますが、75歳以上の女性の体力が過去最高の水準になったことがスポーツ庁の調査でわかりました。

この調査は、昭和39年度から国が毎年行っているもので、昨年度は6歳から79歳までの6万4600人余りを対象に、体力や運動能力を測定しました。

それによりますと、小学生から高校生はおおむね緩やかな向上傾向にあるものの、ピークだった昭和60年ごろに比べるとほとんどの項目で依然として低い水準が続いています。

一方で、65歳以上の高齢者は、調査の対象になった平成10年度以降、向上する傾向が続いていて、特に昨年度は75歳以上の女性が過去最高の水準となりました。例えば75歳以上の女性で目を開けたまま片足で立てる時間は58秒余りで、平成10年度と比べて21秒余り長くなっています。

また、6分間で歩ける距離は75歳以上の男性でおよそ582メートル、女性でおよそ534メートルで、平成10年度よりそれぞれ50メートルほど伸びて過去最高となっています。

測定にあわせたアンケート調査の結果、週1日以上運動している人は、週1日未満の人より「生活が充実している」と答えた人の割合が各世代で平均しておよそ1.5倍と多くなっていることもわかりました。

スポーツ庁は「ストレス解消や充実した生活のためには、運動する習慣が重要だと考えている。多くの人に運動してもらえるような政策に積極的に取り組んでいきたい」としています。

10月8日 17時22分

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