★サギノミクスのインチキ成果★

■ インチキ雇用増
@ 円安と企業の売り上げを増やすための意図的な物価上昇で貧困層が増え、今まで働いていなかった主婦が働かざるを得なくなった。
A 円安と企業の売り上げを増やすための意図的な物価上昇で年金だけでは生活できなくなり、今まで働いていなかった高齢者が働かざるを得なくなった。
B 今まで大手の正規社員だった夫や家族が非正規になったため、賃金が減り、主婦が働かざるを得なくなった。
C 高齢者の増加で医療介護の需要が増え、それを賄うための雇用が増えた。
D 円安により国力を弱めた結果、外国人観光客が増え、それに伴う観光業の雇用が増えた。国力を弱めれば外国人観光客が増えるというのは後進国などを見れば自明。
E 資格取得など教育に関する補助金などにより、教育関連の雇用が増えた。
F 円安により製造業が強くなったというのは全くの出鱈目。雇用はほとんど増えていない。

     雇用者数 製造業 宿泊観光 医療介護 教育支援 公務員 (万人)
  2011  5459   998   314   647    267    222
  2012  5461   981   311   677    267    224
  2013  5514   991   321   706    273    229
  2014   5560   990   324   727    274    235
  2015  5610   988   325   753    278    231
  2016  5696   999   334   778    282    231
 増減    237     1    20   131    15      9
http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/

【結論】サギノミクスによる雇用増加は@高齢者の増加。A円安による国力低下(国民貧困化と外国人観光客増)。B財政支出(公)により需要を創出した(バラマキ)。の結果生じたものである。

■ インチキ有効求人倍率
@ 若年労働人口の減少(求人は圧倒的に若い労働者に対するものが多い)。
  ■労働力人口の推移
     15-24歳 25-34歳 合計
  2011  525   1291   1816 ▲57
  2012  514   1261   1775 ▲41
  2013  518   1239   1757 ▲18
  2014  518   1214   1732 ▲25
  2015  516   1191   1707 ▲25
  2016  539   1180   1719 ▲12
A 高齢者の増加による医療介護の求人が劇的に増えた。
B 政府に有利になるように数字を操作している可能性もあり得る。企業が偽りの求人を出したとしても統計でそれを省くことは不可能。

【結論】サギノミクスによる有効求人倍率の改善は、少子化による若年労働人口の減少と高齢者の増大による医療介護の求人の増大によるものである。金融緩和や政府の経済政策によるものではない。
そもそも安倍自民が優れた行政集団であるならば、あらゆる分野(医療介護、製造業、飲食など)で生産性を効率化させたはずであり、そうなれば雇用者数は減っているはずである。
それでも家計が窮することのない豊かな社会を作り、余剰労働力はもっと知的な生産活動(科学文芸など)に投入され、科学や音楽、映画、ゲーム、文学などの分野において、もっと優れた作品や技術革新が生み出されたはずである。
だが、現実は正反対あり、世界で賞賛されるほどの文芸作品や技術革新はほとんど生み出されず、貴重な労働力を介護、飲食、観光業などの低劣な労働に従事させて、奉仕という従属の精神を植えつけ自尊心を著しく損なっている。これは成果ではなく害悪。