>>281

その記事を読んでどちらが正しい事を言っているか、ギャラリーがそれぞれに判断したら良い。

植松容疑者は、酒も脱法ハーブもやっていた。本来の精神病も患っていた。

厚労省の委員も務める日本の薬物研究第一人者は以下のように言っている。

・まず、強調したいのは大麻の影響で事件が引き起こされた、というのは間違った見方。

・「大麻精神病」なる概念は、国際的には認められていない。

・大麻の影響で事件が引き起こされた、というのは間違った見方。

・大麻だけではああはならない。

・大麻だけでは社会的機能を損なう依存症や精神病は呈しにくい

・何でもかんでも大麻のせいにすべきではない。

国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所に勤める精神科医の松本俊彦さんは、
薬物依存症治療の第一人者であり、相模原事件をうけて、厚労省が設置した再発防止策
検討チームのメンバーを務めている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160824-00010000-bfj-soci

「まず、強調したいのは大麻の影響で事件が引き起こされた、というのは間違った
見方だということです。送検時にはすでに大麻の効果は完全に切れていたはずです。
彼の不敵で、どこか場にそぐわない笑みは、大麻の影響でハイになっていたからでは
ないと思います。大麻の影響が抜けても、明らかにおかしな精神状態が存在している
のだと思います」

松本 俊彦(まつもと としひこ、1967年8月15日 - )は、日本の精神科医。博士(医学)。
神奈川県立精神医療センターせりがや病院(現在は、芹香病院とともに、神奈川県立精神
医療センターに統合)を最初の試行フィールドとした薬物依存症の治療プログラムSMARPPの
開発と普及に関する研究、ならびに自傷行為の臨床研究、心理学的剖検の手法を用いた
自殺の実態解明に関する研究をおこなう。

2015年により国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の薬物依存研究部部長を務める。

https://m.facebook.com/matsumoto.toshihiko/posts/1068801746533150

今回の事件に関して強調しておきたいのは、大麻だけではああはならないということだ。
人格障害ではなく、何らかの妄想に突き動かされての犯行であったと仮定しても、
大麻が主要原因とはいえないだろう。

かつてわが国でいわれていた「大麻精神病(慢性持続性精神病)」なる概念は、国際的には
認められていない病態であり、私自身、20年間薬物依存症臨床にかかわってきたが、厳密な
意味での大麻精神病には出会ったことが一度もない。もちろん、急性精神病は何例かいるが、
慢性精神病の多くは、治療経過中に内因精神病へと診断が変更となった。

何より興味深いのは、薬物依存症専門外来には、大麻単独の依存症や関連障害の患者は
めったに受診しないことだ。おそらく大麻だけでは社会的機能を損なう依存症や精神病は
呈しにくいのだろう。

決して大麻が安全であるとか、合法化すべしといいたいわけではない。ただ、医学的に
みて合理的なコメントが必要であるといいたいのだ。

少なくとも、何でもかんでも大麻のせいにすべきではない。