VR HMD「Oculus Rift」の12月のアップデートでUIが「Dash」として大幅に変わり、PCのアプリをダッシュボードで選んでVR空間に開き、作業できるようになる。

米Facebook傘下のOculus VRは10月11日(現地時間)、年次開発者会議「Oculus Connect」でVR HMD「Oculus Rift」(以下「Rift」)のソフトウェアアップデート「Oculus Core 2.0」を12月に実施すると発表した。

 このアップデートでユーザーインタフェース(UI)が大幅に改善され「Dash」という名称になり、2016年にホーム画面として紹介された「Oculus Home」も大きく変わりカスタマイズ可能になる。

「Touch」コントローラーでPCの画面を大量に表示できるUI「Dash」

 UIがRiftの別売コントローラー「Touch」向けに再構築され、「Dash」になった。Riftを接続したPC内のアプリをカルーセル状に表示するダッシュボードから開きたいアプリをTouchで選ぶとVR空間にそのアプリの画面が開く。PCのディスプレイだと1度に表示できるウィンドウの数は限られるが、VR空間であればほぼ無限に画面を表示できる。広いスペースでのマルチタスク作業が可能だ。

Dashのユーザーインタフェース
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 米MicrosoftのMR HMD「HoloLens」と同様に、Riftをビジネスで使う可能性が広がりそうだ。

HoloLensのユーザーインタフェース
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「Oculus Home」が家具やおもちゃでカスタマイズ可能に

 ライブラリやアプリストアへのアクセス、友達との交流に使うホーム画面「Home」がカスタマイズできるようになる。バーチャルな家具やおもちゃ、美術品を置いて、自分らしい空間を作り、友達同士で見せ合える。

Oculus Homeがカスタマイズ可能に
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 将来的には友達を自分のHomeに招待できるようにする計画という。

配信2017年10月12日 09時37分
ITmedia
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