火星14号はまだ完成されていない。前回最大射程で発射した実験では弾頭部分には水爆の模擬弾(同じ重量)は搭載されていなかった。

前々回発射したものは水爆と同じ重量の模擬弾を搭載したが射程が伸びなかった。

ミサイル試射情報について、今回はより実践に近い形がとられる。
これまではアメリカ側への警告として人工衛星に容易に探知できるように発射状況を意図的に探知させていたが、今回は異なる。

理由としては、発射体制でアメリカ側から先制攻撃される可能性が高いからだ。

そして、もう一つは奇襲能力の確認だ。

つまり、実験は深夜帯に抜き打ちでされ、人工衛星からも発見出来ない、アメリカも把握していない地下バンカーから突如発射車両が現れる。

発射は短時間に行われ、アメリカは迎撃出来ない。
水面下で入った情報では、今日、明日にもという話がある。

また、別の作戦工程では前例に無い複数同時発射を行い、公海上に着弾させる。
アメリカへの警告の意味合いがあるが、本当の目的は相手に慣れさすことにある。

一回実験として撃って慣らせれば、実際の奇襲の際に今度も実験だと思って迎撃態勢をとらない。
気がついた時には手遅れになる。