家庭訪問で担任が『ちゃんと(男子生徒を)見ていきます』
と言った言葉を信じたことを後悔している」と沈痛な面持ちで話した。

 報告書では、自殺前日に副担任から宿題のことを問いただされ、
過呼吸を訴えたと記載されている。しかし、当時、家族にそうした事実は伝えられなかった。

当日の朝、母は車で学校まで送っていった。
「知っていたら学校に連れて行かなかった。登校の様子が思い出されてつらい」
と絞り出すような声で話した。

 男子生徒は、草むしりをする祖母のために椅子を自作したり、
家族におやつを作ってくれたりする優しい子だったという。