ロシア本土とクリミアを結ぶ橋の建設をプーチン大統領の友人で大富豪のアルカディ・ローテンベルク氏率いる企業が
進める中で、大統領は次のメガプロジェクトを用意している。

そのプロジェクトとは、エネルギー資源に富むサハリンと本土を結ぶ橋の建設だ。
事情に詳しい関係者3人によると、大統領は建設費用を約2860億ルーブル(約5600億円)と見積もり、
ローテンベルク氏のストロイガスモンタシュが受注する見通しだという。

ローテンベルク氏、ストロイガスモンタシュともロシアのウクライナ介入による西側の制裁対象に指定されているため、
政府の大型プロジェクトは渡りに船だ。
サハリンと大陸を結ぶ橋の建設はスターリンが約70年前に計画したが、プーチン大統領がよみがえらせる格好になる。

橋の建設をストロイガスモンタシュに発注する決定はすでに下されているが、
建設開始の発表は来年になるかもしれないと、同社とロシア大統領府に詳しい関係者は述べた。
この内容は建設を監督する国営ロシア鉄道の別の関係者も確認した。
これらの関係者は協議が非公開だとして匿名を条件に語った。

大統領府のペスコフ報道官は、サハリンについて最終的な判断は下されていないと回答した。
ローテンベルク氏の代理人は、サハリンのプロジェクトにストロイガスモンタシュが
参画するかコメントするのは時期尚早だと述べた。

関係者2人によると、このプロジェクトに政府予算の拠出は不要で、現時点の想定では借入金によって賄う。
ロシア鉄道に近い関係者は、日本の銀行による融資も候補になるかもしれないと指摘。

これら関係者は、サハリンと北海道を橋で結ぶ構想がロシア側にはあり、
ロシアは日本の参画を当てにしているが、日本政府との交渉や合意はまだないと付け加えた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-10-17/OXXDRJ6JTSE801

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