資格を持たない従業員による新車の完成検査を、問題発覚後も4つの工場で続けていたことを19日夜、明らかにした日産自動車。
一夜明け、当該の工場に勤める従業員に話を聞いた。

神奈川・追浜工場の従業員は「非常に残念というか、何やってんだって感じ。(皆さん知っていた?)わたしは知らなかった」と話した。
国内向けの全ての出荷が停止され、都内の販売店は閑散としていた。

点検のため訪れていた、40年来の日産ユーザーだという女性は「全社に通達を出したあとも、そういうこと(無資格検査)が起こっているのは、とても遺憾に思います」と話した。
そもそも、今回の無資格検査問題は、9月18日に、国土交通省が行った抜き打ち検査で発覚。
そのきっかけが、数カ月前にあった「無資格者による検査が常態化している」という、日産社内からの内部告発だったことが、国交省関係者への取材でわかった。

しかし、10月2日の会見で、西川社長は「内部告発があったかどうかですか? わたしは、少なくとも目にしていませんけど」と述べていた。
また、日産自動車担当者は「今回の件は、日産自動車の中での内部告発は、一切ありません」と述べていた。
日産社内に、不正を告発した人物はいなかったと断言している。

国交省は、現場と経営側との意思疎通ができていないとみて、週明けにも、日産本社や工場への立ち入り検査を行う方針。

配信10/21(土) 2:02
FNN
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20171021-00000020-fnn-bus_all