２４日朝、秋田市の化学工場で、劇物に指定されている「発煙硫酸」と呼ばれる化学物質が漏れ出す事故がありました。
警察や会社によりますと、けが人などはなく、周辺への影響もないということです。
２４日午前８時１０分ころ、秋田市茨島の三菱マテリアル電子化成で、敷地内にあるタンクから劇物に指定されている化学物質「発煙硫酸」が漏れ出しました。
警察や会社によりますと、４９歳の男性の作業員が１人でタンクからタンクへ発煙硫酸を移す作業をしていたところ、周辺に漏れ出し、白い煙が出たということです。
作業員が別のタンクへ発煙硫酸を移したところ、漏れは止まり、煙も収まったということです。
けがをした人などはいないということです。
発煙硫酸は「フッ化水素酸」という製品を製造する際に使う化学物質で、空気に触れると白い煙が発生し、吸い込むとのどの痛みなどの症状が出るということです。
発煙硫酸が漏れた場所から敷地の外までは３００メートルほど離れているため、敷地の外への影響はないということです。
警察や会社が発煙硫酸が漏れた原因や漏れ出した量などについて調べています。
三菱マテリアル電子化成の中村章宏副社長は、「近隣の皆様にはご迷惑とご心配をおかけ致しました。
原因を究明し、再発防止に努めます」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/6015080631.html
