先の衆院選はツイッターでも大きな話題になった。選挙期間中の国内すべてのつぶやきを分析すると、
リアルとは違う意外な姿がみえてきた。

■選挙のつぶやき、「清宮」の10倍「台風」の2倍

ツイッターで選挙関連のつぶやきが増えたのは投開票日の10月22日だった。
2%程度で推移してきた選挙関連ツイートは、この日一気に5%に膨らんだ。

日本ハムが早稲田実業高の清宮幸太郎選手をドラフトで1位指名し、日本中の話題をさらった10月26日、「清宮」のつぶやきはわずか0.4%。
「ドラフト」でも0.8%だった。

10月23日の「台風」ツイートでも2.3%。
選挙のつぶやきの5%がいかに多かったかがうかがえる。

■どんなキーワードが注目されたのか

10〜20代は「安倍総理」、50代は「共産党」

 10代のつぶやきで最も多く使われたキーワードは「希望」。ただし、希望の党を指しているとは限らない。
2位は「安倍総理」だった。30代以上は安倍晋三首相の名前を含むキーワードが5位までに入っていない。
「安倍総理」は10代と20代ツイートの特徴だ。

 10代と好対照なのが50代のつぶやき。注目キーワードのトップは「自民党」や「立憲民主党」をおさえ「共産党」となった。
10代や20代で「共産党」はトップ10にない。

 「立憲民主党」は30代と40代のツイートで首位。
ツイッターでは「#枝野立つ」や「#えだのん」のハッシュタグも活用されていたが、枝野幸男代表の党首力よりも政党力が広がりをみせた。

■「政策」重視の20代

 「政策」がトップ10入りしたのは20代だけだった。折れ線グラフでみると、年代が高くなってくると「政策」に触れるツイートが減る。
若い世代ほど「政策」に言及する傾向がはっきりとあらわれている。「期待」も10代では3位だが、年代が高くなるにつれてランクが下がっていき、
40代、50代ではトップ100にも入らなくなる。

■ネット、テレビ、リアルを行き来する若年層

 10代ツイートでは7位の「――――――――――」は、「みんな――――――」と呼びかけたり、
驚きをあらわしたりするツイッター用語。20代でも使われるが、30代から大きく減り、40代以上でみえなくなる。
チョコレート菓子の「ブラックサンダー」にも同じ傾向がある。テレビ番組で安倍首相の好物と紹介されたのを機に拡散した。
10代と20代はネット、テレビ、リアルの話題までを硬軟自由に行き来する姿がうかがえる。

■注目されたキーワードはどんな人たちが話題にしたのか

 政策争点ごとにツイートをした人たちを分析したところ、「子育て」にとりわけ多く触れていたのが30代だ。
子育てのつぶやきを職業でみると、アルバイトやパートが目立った。「消費税」と「憲法」では40代、会社員のつぶやきがメーンだった。

衆院選の主役だった2党首に関してつぶやいた人たちの職業、地域、世代に大きな差はみえなかった。趣味をみると、
「安倍晋三」のつぶやきには声優ファンが刺さっていた。

https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/twitter-on-election/

関連スレ

【衆院選の若者】18・19歳の39.9%が自民支持、 20代は世代別で自民支持が最高、立憲民主は高齢層支持…日経新聞
http://asahi.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1508747049/
【衆院選の若者】投票した10代のトップは自民で平均より高い、立憲民主は自民の1/6…共同通信
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/seijinewsplus/1509007901/
日本の癌は50〜60代。投票先を年代別に分析してみた結果 10代、20代は圧倒的な自民党支持 テレビ朝日
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/seijinewsplus/1509009350/