首相の安倍晋三と米大統領、トランプがゴルフ、会食、会談など一連の行事で見せた親密さは、同時に日米同盟の強固さを世界に印象付けた。

安倍は周囲に「日米関係に付け入る隙はないことを、世界に示すという目的は達成した」とその意義を語る。

両首脳の蜜月関係の舞台裏を検証した。
 6日午後9時半ごろ、東京・元赤坂の迎賓館。晩餐会後の記念撮影などすべての日程を終えたトランプは、安倍との別れを惜しんだ。

 「これから韓国、中国に行くから、いろんな話をするつもりだ。また連絡するが、どのみちアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で
ベトナムで会うから、その時に話そう。中韓との会談がどういう展開になったか伝えるよ」

 拉致被害者の家族との面会では膝詰めで話を聞き、「皆さんは強いリーダーを持っている」と安倍を持ち上げた。
安倍には「シンゾー、これは必ず一緒にやろう(解決しよう)」と呼びかけた。

 5日のゴルフ会談に関しては、語り合ったことを表に出さない取り決めになっているが、北朝鮮危機などに関し本音の話をした。
同席者の多い首脳会談時よりも、むしろ掘り下げた話があったといい、当面は、日米両国や関係諸国による対北制裁の行方を見守ることなどで合意したとされる。

首脳同士の信頼関係は、互いの国の政策全般にも関わってくる。首脳会談の場では、トランプはこうも断言した。
 「シンゾーだから日米関係はいいんだ。シンゾーだから、私は日本のためにやる。
もし(日本の首相が)シンゾーじゃなければ、私は(他国と自由に契約を結ぶ)フリーエージェントになるんだ」

 冗談半分だと分かっていたため、みんな笑顔で聞いていたが、半分は本音だったのではないか。
北朝鮮、中国と日本が難しい国際問題に取り組む中で、日米首脳の緊密な間柄は得難い財産となっている。

全文はソースで、11.8 05:00 産経
http://www.sankei.com/politics/news/171108/plt1711080002-n1.html